ちょっと待って!オークションに出す前に知っておきたいトラブル例
ギターの売却方法としてはさまざまなものがあります。定番なのが店舗で買取をしてもらうという方法ですが、他の方法としてオークションを利用する人も増えてきました。どこにいても利用する事が可能で、しかも場合によっては店舗でギター買取をしてもらうより高く売れるので人気ですが、オークションならではのトラブルには気を付けたい所です。
落札者とのやりとりに関するトラブル
まず考えられるのが落札後のやりとりに関するトラブルです。無事自分の出品したギターが売れたとします。各オークションサイトで多少の違いはあるものの、まず落札者より発送先の連絡を受けて入金の確認が取れたらこちらの商品を発送し、落札者は商品が到着した後に到着連絡、あるいは評価などをするという流れとなります。
この間のやりとりで起こりがちなのがまず入金がなかなかされない、あるいは発送先が分からず送れないといったケースです。今は落札後自動的に発送先が出品者に通知される所も多いので後者のトラブルは少ないですが、入金が滞るというのはありがちです。単に入金を忘れている可能性もあるのである程度時間が経っても入金が確認できない場合は、こちらからその旨を連絡してみるのが良いでしょう。
ケースとしては少ないですが、冷やかしてあったり落札後に気が変わったなど悪質なケースもあるので、あらかじめ出品時にマイナスの評価の人は入札できないようにしておくなどすると、そういったトラブルを予防する事ができます。各オークションサイトにはさまざまな制限機能があるので、しっかり把握した上で上手く活用しましょう。
自分の出品したものを誰が落札するかは分からないので不安にはなりますが、相手の入金が確認できないかぎりはこちらも商品を発送する必要がないので、トラブルとしてはまだ軽微な方です。
商品発送後に起こりやすいトラブル
このトラブルについては出品者のミスなどによって起こりうる事なので特に気を付けたい点です。発送後に音が出ない、商品が届かないなどのクレームが届くケースです。
商品の状態に関するクレーム要因としては、まず梱包が不十分で発送時に壊れてしまうなどが考えられます。特にギターなどの楽器類は強い衝撃を受けると破損してしまいやすいので、ケースに入れるのはもちろんですが緩衝材をはさむなど衝撃への対策はしっかりとしておきたい所です。
あとは説明が不十分で相手に上手く商品の内容が伝わっていなかった場合も起こり得ます。汚損や破損がある場合はその旨をしっかりと記入しておきましょう。特にジャンク品とよばれる状態のものを出品する時には注意が必要です。こういうトラブルを防ぎたいという場合には、あらかじめノークレームノーリターンでお願い致しますなどの一文を出品時に加えておく事で、相手にそういった品であるという意図を伝えられます。
商品が届かないという連絡が来た時に考えられるのは発送時のミスです。発送先住所の記入ミスをはじめとして運送会社の手違いなどあらゆる事が考えられます。こういった時はまず発送した会社に連絡し、商品の居所の確認を取りましょう。こういったミスを防ぐためには発送先はしっかりと確認し、手書きで記入する際は分かりやすい文字で丁寧に書くようにしましょう。字が汚くて配送担当者が読み間違えてしまうというのは、ありがちなミスなので気を付けたい所です。
商品の落札金額に関するトラブル
こちらはトラブルではあるのですが、相手がどうと言った事ではなく自身に関する事です。オークションは出品者が自由に金額を設定する事ができます。当然高くする事も可能なのですが、あまり高くしてしまうと入札されない可能性もありますし、逆に安くしすぎると自分が思っていたよりもずっと安い値段で落札されてしまうという場合もあり得るのです。
できるだけ高く落札してもらうためにはなるべく多く入札されて金額を競ってもらう事が大切ですが、それには出品するものが需要があるのかどうかをあらかじめ知っておく必要があります。目利きができるのであれば問題ありませんが、よく分からない場合は事前に相場を調べておくと良いでしょう。
少しでも多く入札してもらいたい場合は相場より少し低めの金額に設定し、せめて相場通りの金額にはなって欲しいという場合は、最初から相場に近い金額でスタートしましょう。オークションで実際に売れるかどうか、どれくらいの値段で売れるのかはその時でないと分からないので、確実に売却したいという場合はギター買取をしている店舗で買い取ってもらうのが安心です。
特に名前の知られているメーカーなどであれば専門店でもしっかりとした値段を付けてくれますし、店頭での買取であれば多くの場合、その場で現金を手にする事が可能です。自分の希望によって好きな売却方法を選択すると良いでしょう。
オークションは賢く利用すれば店舗によるギター買取よりも高い値段が付いたりするので、有力な選択肢の一つとなります。トラブルなくお互いに気持ち良く取引を行うためには、オークションのメリットとデメリットをきちんと踏まえた上で利用する事が大切です。