B.C.Richのギターは高価買取可能?特徴と合わせてご紹介!
2019年に創業50周年をむかえた老舗ギターメーカー『B.C.Rich』。オリジナリティあふれる変形ギターを数多く製作し、ヘヴィメタルを中心として、世界中のプレイヤーに愛されています。この記事では、そんなB.C.Richのギターは高価買取が可能なのかを、B.C.Richの歴史やギターの特徴とあわせて解説します。
B.C.Richはアメリカのギター製造メーカー
B.C.Richのギターは独特なフォルムで知られています。まずは、そんなB.C.Richがどのようなギターメーカーなのかを解説します。
1969年から続く老舗メーカー
1969年にアメリカで誕生したB.C.Rich。楽器職人のもとに生まれ、ウクレレなどの製作に携わったBernard Chavez Ricoによって設立されました。1972年に発表したSeagull(シーガル)というエレキギターから、変形ギターの製造が始まります。
そして、1976年発表のモッキンバード(Mockingbird)などのヒットによって、B.C.Richは世界的に知られるようになりました。当時のB.C.Richはハイエンドギターの製造のみでしたが、1980年代に入ると、NJシリーズと呼ばれる比較的安価なギターを発表し、より多くの人々が手に取るようになりました。
ヘヴィメタルを中心に数多くのアーティストが愛用
B.C.Richのギターは、攻撃的なフォルムとパワフルなサウンドから、ヘヴィメタルを中心に世界中のアーティストに愛されています。スレイヤーのケリー・キングやデスのチャック・シュルディナーなど、伝説的なギタリストがメイン機材としてB.C.Richを選んだことで特に知られています。ヘヴィメタル以外でも、ハードロックやポップスなどでも使用されており、見た目に反して活躍する場所を選ばないという特徴もあります。
50周年を機にラインナップを一新
B.C.Richは2019年に設立50周年を迎え、それを機に自社ランナップを一新。伝統的な設計と現代的なパーツを合わせることで、現代の音楽シーンに適応するだけでなく、未来を見据えた、新たなギターを送り出しています。
B.C.Richのギターの特徴
B.C.Richのギターには、他のメーカーにはない、さまざまな特徴があります。ここでは「B.C.Richといえば」なポイントを紹介します。
攻撃的なフォルムと使いやすさ
B.C.Richの特徴はなんといっても、その攻撃的なフォルムです。どのギターも、かならずどこかが尖っていて、まるでマンガに登場する武器のような見た目をしています。しかしこれは、ただ目立つためではなく、試行錯誤の末に生まれた「弾きやすいかたち」なのです。フォルムからは想像しにくいですが、B.C.Richのギターは、つねに高いプレイアビリティーを備えています。
パワフルなサウンド
B.C.Richがヘヴィメタルでよく使用されるのは、特徴的なフォルムからだけでなく、B.C.Richでしか出せないパワフルなサウンドも大きな理由です。シンプルな機構ゆえに、弦の振動をストレートに伝えるサウンドは、ヘヴィメタルのような激しい音楽との相性がバツグンなのです。
高価買取が可能なB.C.Richのギター
さまざまなモデルを世に送り出しているB.C.Rich。そのなかで、高価買取が期待できるギターを、いくつか紹介します。ギターにおいて、高価買取のポイントは「人気」と「流通量」です。
「B.C. RICH USA」
高価買取がもっとも望めるのは、B.C.Richのカスタムモデルである「B.C.Rich USA」です。B.C.Richを代表するモデルであるだけでなく、職人によるハンドメイドのため、流通量が少ないというのも、買取価格が高くなる理由です。特に1970年代から1990年代までに製造されたものは、そのほかのモデルより高値で買い取られます。比較的流通量の多いモデルであるMockingbirdでも、USAであれば高価買取が期待できます。また、USAはオーダーメイドのギターも手がけており、そちらも高値がつくことが多いです。
「B.C.Rich Seagull」
B.C.Richの名を一躍世界に広めた名ギターであるSeagullも、高値で買い取られるギターです。特に1970年代に製造されたヴィンテージギターは、中古市場でもまず見かけることのないほど出回っておらず、その希少性によって非常に高価なものとなっています。Seagullはアニヴァーサリーなどで限定復刻されたこともあり、そちらの復刻モデルでも比較的高値で買い取られますが、オリジナルモデルと比べると、やはり買値は下がります。
まとめ
ここまで、アメリカのギター製造メーカー「B.C.Rich」について、高価買取が可能かどうかを、歴史や特徴と合わせて解説してきました。1960年代に誕生してから、特徴的なシェイプとパワフルな音によって、現在もヘヴィメタルを中心に世界中のプレイヤーに愛されるB.C.Rich。伝説的なギタリストがメイン機材に選んだことからも、そのクオリティの高さが分かります。そんなB.C.Richのギターの中で、特に高価買取が期待できるのは、USAのカスタムモデルと、1970年代に製造されたSeagullです。