ギターのネック折れの原因は?折れやすいギターのタイプがあるってホント?
ギターのネック切れを聞いたことはありませんか。日頃から愛用しているギターは、何かの原因によって故障することがあります。故障の原因もさまざまですが、ネック切れは重症な状態のひとつなのです。そこで今回は、ギターのネック折れの原因は?折れやすいギターのタイプがあるってホント?についてご紹介します。
ギターのネック折れの原因
まずギターのネック切れとは、その名の通り「細い棒状のネック部分が壊れること」です。
ギターのネックはとても重要な部分ではありますが、思った以上に頑丈とはいえません。ギターは、ほとんど木で作られています。そのため衝撃にとても弱いのです。それではここからは、ギターのネック切れの原因について解説していきます。
外からの衝撃
一番多い原因が、外からの衝撃です。とくにギターを持ち運ぶ際に、外からの強い力によってネックが折れてしまうことがあります。持ち運ぶことが多い楽器だけに細心の注意を払う必要があるでしょう。
輸送中の衝撃
また輸送中にもリスクがあります。引っ越しなど車のなかでギターを運ぶときは、もしものリスクに備えておきましょう。
引っ越しなどで大きな荷物と一緒に運ぶには、それなりに危険な環境です。ギターをハードケースに入れるだけでなく、衝撃を和らげるひと工夫があると安心でしょう。
実は置いているときもリスク
わりとやってしまいがちなのが、ギターを置いているときのリスクです。何気なく立てかけておいたギターを倒してしまうケースがあります。
ギターを壁などに立てかけておくと不安定なため、ちょっとしたことですぐに倒れます。またギタースタンドに置いたとしても、ストッパーをかけ忘れたり置き場所が悪くぶつかって倒してしまったりと、意外とネック切れの危険性は潜んでいるのです。
環境の変化
前文にもあるように、ギターはほとんど木で作られています。木は湿度や温度の変化に敏感です。湿気の多い季節や気候の変化の影響などを受けやすい性質があります。
大切なのは、定期的なメンテナンスと適切な保管環境です。ギターの適切環境では、湿度40-50%がよいといわれています。
ネック折れしやすいギターがあるってホント
結論からいうと「レスポール」「SGネック」などGibson系ギターは、ネックが折れやすいとされています。その理由は大きく分けて3つあります。
・ネックとヘッド(一番上の部分)の間に角度がある
・ネックとヘッドの境目の中は、空洞になっている
・そもそもネックが柔らかい素材で作られている
まずGibson系ギターには、ネックとヘッドの間に角度がつくられています。ギターが倒れた時の衝撃は、ヘッドとネック部分にかかってしまうのです。
さらに全体の重さも加わり、強い力が一点に集中するというわけです。次にネックとヘッドの境目が空洞であれば「壊れやすい部分」というイメージが湧きやすいのではないでしょうか。
このネック部分は、ギターのなかでも最も細いところなのです。また柔らかい素材で作られるネックには、マホガニーという伝統的な木材が使われています。マホガニーは、衝撃に弱いという特性があるのです。
ネック折れしたギターは売却できないのか
基本的にリサイクルショップでは、壊れたギターの売却が難しいのが実情です。なぜなら壊れた状態を修理できる人もおらず、また売りにくくもなるからです。
やはり無償で引き取ることが一般的といえるでしょう。また壊れたギターを処分するとなると、費用がかかります。ギターは粗大ゴミ扱いになるので、どうしても手数料が発生してしまうのです。ここからは、ネック折れしたギターをどう売却できるのかについて紹介していきます。
楽器屋
楽器屋では壊れたギターを売却することができます。その理由としては、壊れたギターを修理することができるからです。ネック切れのような重く故障したギターであっても修理して再び販売することが可能なのです。
楽器の買取専門店
楽器屋以外では楽器の買取専門店にて、買取してもらうことができます。楽器屋と同様に修理して再販する体制が整っており、ジャンク品扱いのギターでも買取してもらうことができるのです。
また楽器の買取専門店では壊れたギターのペグなどのパーツや小物を再利用できますし、ジャンク品であってもヴィンテージギターは価値が高いので観賞用としてもリサイクルすることができるのです。
まとめ
これまで「ギターのネック折れの原因は?折れやすいギターのタイプがあるってホント?」について紹介してきました。
ギターのネック切れにはさまざまな原因があります。まずは壊れないように適切に保管しておくことが大切です。また壊れやすいギターのタイプがあるので、購入する前にチェックしておきましょう。
もし購入したい場合は壊れやすい以上に手に入れたい理由があったり、適切にメンテナンスできたりするかを判断材料にしてから購入するのがおすすめです。
それでも万が一故障してしまったときは、せっかく愛用してきたギターをそのまま手放すよりも、ギターとしての価値をちゃんと買い取ってくれるお店にお願いすることをおすすめします。またすぐに対処できるように、日頃から楽器の修理業者をチェックしておくといいでしょう。