Charvelってどんなブランド?ギターは高く買い取ってもらえる?
「Charvel」とは、ハードロックのシーンを中心に、現在も数多くのプレイヤーに愛されるギターブランドです。ハードでヘヴィな音に特化したギター作りで知られ、現在はフェンダー傘下となっているCharvel。今回は、そんなCharvelの特徴や、歴史について詳しく紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
ハードロック・メタル志向向けのギターブランド
誕生から40年以上の歴史を持つCharvel。まずは、Charvelがどのようなブランドなのかを見ていきましょう。
Charvelの歴史
Charvelは、フェンダーのカスタムギターを製造する、カリフォルニアのリペアショップから始まりました。このショップの従業員であったグローヴァー・ジャクソンが、1978年に会社を買い取る形で生み出したのが、Charvelというギターブランドです。翌年に最初のギターを発表すると、プレイヤーのあいだで少しずつ知名度を上げていきます。そんなCharvelが一躍世界的なブランドになったきっかけは、エドワード・ヴァン・ヘイレンが同ブランドのギターを手に取ったことです。その後、Charvelはいくつかの会社を渡り歩き、1990年代には日本企業が買収したこともありましたが、現在はフェンダーの子会社となっています。
ハードロック・ヘヴィメタルのプレイヤーに愛される
エドワード・ヴァン・ヘイレンが使用したことによって、Charvelといえばハードロック向けというイメージが定着しました。実際、Charvelのギターはハードロックやヘヴィメタルに適したサウンドを持っており、オジー・オズボーンバンドでの活躍で知られるランディ・ローズやジェイク・E・リーなど、伝説的なヘヴィメタルアーティストに愛されています。そのほかにも、エイジアのガスリー・ゴーヴァンに代表される、技巧派のアーティストもCharvelを選んでいます。
Charvel ギターの特徴
トラディショナルな設計を大切にしながら、さまざまな独自仕様を持つCharvel。ここでは、そんなCharvelのギターの特徴を紹介します。
ハードロックに特化した仕様
Charvelのギターといえば、ハードロックに特化したといえる仕様が特徴です。このジャンルで必要なサウンドに適した仕様として、すべてのモデルのリア・ピックアップにハムバックを搭載していることが挙げられます。内部の配線も特殊な設計となっており、ハードロックやヘヴィメタルでよく使用される、特徴的なサウンドを実現しています。加えて、ピックアップセレクターなどの配置も研究されており、高いプレイアビリティーを備えていることも、Charvelの大きな特徴です。
コンパウンド・ラディアス
ネックに「コンパウンド・ラディアス」を採用していることも、Charvelの特徴です。ローポジションからハイポジションにかけて、ネックの半径が緩やかになっていくというものです。確かなグリップでコードを鳴らし、伸びやかなチョーキングができる、ストレスの少ない設計から、多くのプレイヤーに愛される設計となっています。この設計を採用したネックを製造するのには高い技術が必要なため、ハイエンドギターに搭載されることが多いのですが、Charvelでは、比較的安価で手に取ることができます。
Charvel ギターは高価買取が可能
ここまで、Charvelの歴史、ギターの特徴を紹介してきました。では、そんなCharvelのギターは、高価買取が可能なのでしょうか。
現行の国産モデルは高価
1990年代に日本企業から国産モデルが発表されていたCharvelですが、2020年にフェンダー傘下として国産モデルが復活しました。けっして希少なギターではありませんが、人気が高く、買取価格も比較的高価な傾向があります。
シグネイチャーモデルも人気
多数のシグネイチャーモデルを送り出しているCharvel。どのモデルも人気が高く、また製造数もレギュラーラインと比べ少ないため、高価買取が望めます。特にジェイク・E・リーモデルやガスリー・ゴーヴァンモデルは、アーティストの知名度だけでなく、ギターとしての完成度の高さからも人気があるため、高値で買い取られています。
また、Charvelを世界的に有名にしたエドワード・ヴァン・ヘイレンの名を冠したEVHシリーズも人気が高く、高価買取が期待できます。コンディションによって上下しますが、EVHの買取相場としては、5万円台後半から8万円程度となっています。
レギュラーライン、旧国産モデルは買取価格が低い
現行の国産モデルは高価買取が期待できますが、1990年代の国産モデルは、流通量が多く、また人気も低いため、買取価格も下がります。同じく、流通量の多いレギュラーモデルも、コンディション良好で2万円程度が相場と、高価買取は期待できません。
まとめ
カリフォルニアのリペアショップから始まったCharvelは、エドワード・ヴァン・ヘイレンが手に取ったことで一躍有名になったギターブランドです。独自のハムバックやコンパウンド・ラディアスなど、ハードロック・ヘヴィメタルに最適なギターを製造しており、多くのシグネイチャーモデルでも知られています。そんなCharvelのギターで高価買取が期待できるのは、人気のシグネイチャーモデルと現行の国産モデルです。反対に、1990年代の国産モデルは、買取価格が低い傾向にあります。