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ストラトってどんなギター?ジャズには不向きってホント?

公開日:2022/11/01  最終更新日:2022/10/14
    


多くの種類があるギターの中でも、このページではストラトキャスターにスポットを当てました。ロックやポップスなど幅広い音楽を彩っているギターですが、ジャズには不向きだともいわれています。ここでは、ストラトの魅力やジャズに不向きな理由などについて詳しく解説しています。ぜひストラトの魅力を知ってください。

ストラトキャスターとは

ストラトキャスター(通称ストラト)は、アメリカのフェンダー社が開発したモデルです。同社の人気モデルである「テレキャスター」を発展させ、ストラトが製造されました。ストラトキャスターを開発したのはレオ・フェンダー。ギターを開発したといっても、彼はギターを演奏したことがなく、電気工学に興味を持っていた技術者です。彼のアイデアをつめこみ、音楽界に新しい風を吹かせるエレキギターとして、ストラトは1954年に発表されました。

今では、ギブソン社の「レスポール」と人気をわける代表的なモデルとなっています。他社でもコピーモデルが多く販売されていますが、ストラトはフェンダー社の登録商標。正規のモデルと区別するため、他者のコピーモデルは「ストラトキャスター・タイプ」と呼ばれています。なお、ストラトは、ロック史上最高のギタリストと称されているジミ・ヘンドリックスが愛用していたギターとしても有名です。では、ストラトの特徴について詳しく紹介しましょう。

演奏しやすい形状

ストラトキャスターといえば、まず2本の角がついている特徴的なボディが目を引きます。この形状はダブルカッタウェイと呼ばれており、弾いている時のバランスや、演奏者の体とギターの当たり具合を安定させるために計算されているのです。演奏時の操作性を考慮してつくられたボディによって、ロックやパンクなどで見られる激しいライブパフォーマンスも可能になりました。高音域が弾きやすいなど、あらゆる演奏テクニックに対応しています。

多彩な音を表現できる

ストラトは、多彩な音を表現できることも特徴のひとつ。ビブラート効果を出せるシンクロナイズド・トレモロ・ユニット、ピックアップを細かく選べる5ポジションのピックアップセレクター。ストラトのピックアップは「シングルコイルタイプ」と呼ばれ、3つ並べた構成になっています。演奏時には、どのマイクで音を拾うかをレバースイッチで切り替え、好みの音を奏でられます。激しいロックからおしゃれなネオソウルまで幅広く表現できる機能性が、多くのミュージシャンを魅了しています。

さまざまな音楽ジャンルに対応できるがジャズでは不人気?

ストラトはカントリーやロック、ポップス、ファンク、メタルといったあらゆるジャンルで使用されています。しかし、ジャズにはあまり向いていないといわれているよう。その背景には「弦ごとの音量がバラついている」という理由がありました。

ストラトは3弦の音量が大きい

ストラトは、3弦のポールピースが弦に近く、2弦のポールピースは弦から遠くなっている「ランダムポールピース」と呼ばれる設計になっています。この設計によって、3弦の音量が大きく、2弦の音量が小さくなってしまうのです。ポールピースは固定されているため、調整もできません。クリーントーンで演奏するジャズプレイヤーにとって、弦ごとの音量調整ができない設計が、ストラトと疎遠になった原因だったのかもしれません。

ジャズ向きのストラト用ピックアップはある?

ジャズ向きのストラト用のピックアップは存在しないか、あったとしても世に浸透していないようです。なぜなら、現代の「ヴィンテージ指向」という流行の中で、ヴィンテージと違うものを作っても売れる可能性が少ないと考えられているからです。

ジャズでもストラトを使用することは可能か

ジャズでも、ストラトで演奏しようと思えば不可能ではありません。ジャズで使用したいと考えている人に、できるだけ各弦の音量差をなくす方法を紹介します。

音をひずませる

アンプやエフェクターで音をひずませます。ストラトをジャズで使用するため、いちばんシンプルな解決策です。音をひずませているプレイヤーは意外と多くいるようです。

コンプレッサーやリミッターなどを使う

いさぎよく周辺機器に頼ることも大切です。頼れるものはとことん頼りましょう。コンプレッサーは音量のばらつきを抑え、リミッターは音量の上限を抑えます。真空管アンプを使用すれば「ナチュラル・コンプレッション」がかかり、音の強弱が何となくまとまったように聞こえます。

自分でセットアップを行う

ピックアップの高さの調整のみで、自分でセットアップにチャレンジしてみましょう。難しいようであれば、プロへの依頼も検討してみてください。

ピッキングの強弱で対応する

スキルに自信があるようであれば、ピッキングの強弱のみでチャレンジしてみてください。練習に練習を重ねれば可能かもしれません。

まとめ

ストラトキャスターは、アメリカのフェンダー社がつくった人気モデルです。マルチな機能性や演奏しやすい形状などが特徴で、多彩な音を豊かに表現することが可能。多くのミュージシャンから愛されています。ロックやポップスなどあらゆるジャンルに向いているギターですが、弦ごとの音量調整ができない設計なのでジャズには不向きとされているよう。しかし、周辺機器に頼るなどの工夫、練習、チャレンジ精神でストラトをジャズに対応させることも可能なようです。60年以上の長い歴史を持つストラトは今でもエレキギター界の王道を走り、魅了する音を放ち続けているギターなのです。