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梅雨シーズンはギターの取り扱いには要注意!適切な湿度管理をしよう!

公開日:2022/12/15  最終更新日:2022/10/14
    


湿度が高くじめじめした梅雨シーズンは、ギターの保管方法に充分注意が必要です。何の対策もせずに保管していると湿度の影響を受けてしまい、せっかく弾きやすく調整したのにコンディションが悪くなったり、ギターが痛んでしまったりすることが起こりかねません。ここでは、梅雨の湿気からギターを守る方法をご紹介します。

ギターが湿気に負けるとどうなってしまうのか

ギターは木や金属を使用しているので、湿度が高い環境で保管すると影響を受けてコンディションが悪くなってしまいます。どのような悪影響を受けるのか具体的に見ていきましょう。

ネックが反る

演奏に大きく影響するのがネックの反りです。一般的に弦を張ったネックには常に数十kgの負荷がかかっているため、細長い木でできているネックはバランスが崩れることでしなってしまいます。木には調湿機能があるので湿度が高いと膨らんで逆反りに、乾燥していると収縮して純反りになる傾向があります。また、ネックに埋め込まれたトラスロッドは純反りを補正する機能があるため、湿度が高く逆反りが強いと大掛かりなリペアが必要になるかもしれません。

弦や金属パーツが錆びる

梅雨シーズンは湿度が高いことはもちろん、演奏すれば汗も加わって弦や金属パーツが錆びて傷みやすくなります。弦やパーツに錆やくすみが発生すると、弦の寿命が短くなったり、ギターのコンディションが悪くなったりするので対策が必要といえます。

木部の膨らみや歪みが起きる

ギターの材料である木は湿度が高いと水分を吸って膨らむ性質があります。無垢の木材と違ってギターは強い塗膜があるのでそれほど影響はないといえますが、稀にボディの一部が若干膨らんだり歪んだりします。しかし見た目に分からない程度なので、あまり気にしなくてもよいでしょう。

管理に最適な湿度と湿度管理方法について

木や金属でできた楽器を保管するのに適した湿度は、一般的には40~60%がよいとされており、50%が最適な保管環境だといわれています。湿度が40%以下だと乾燥している状態で、ネックの順反りやヒビの原因となります。また、60%以上だと湿気が多くネックの逆反りの原因となるほか、カビや錆が発生しやすくなります。人間が心地よく感じる湿度もまったく同じなので、体感的にもつかみやすそうですね。

弾きやすく調整しているギターのコンディションが湿度のせいで崩れてしまわないように、なるべくこの湿度40~60%になるように調整しましょう。適切な湿度を保てているかどうかを確認するために、ギタリストなら最低限持っておきたいのが温湿度計です。季節や体感だけではなく実際の温湿度を数字で見る癖をつけておくとよいでしょう。梅雨時期は何もしないと湿度が高いままなのでコントロールしないといけませんが、そんな時に便利なのが除湿機です。

梅雨時期の悩みの一つである洗濯物の乾燥にも使えるので人気のある除湿機ですが、ギターをリビングなどの居住空間で保管している場合はエアコンのほうが便利といえるでしょう。また、除湿機はコスト的に合わないという方は楽器用の除湿グッズを使用するのもおすすめです。ギターケースやアコースティックギターのホールなどに入れておくだけのお手軽さですが、有るとないとでは大違いです。そして梅雨といえば湿度以外に雨への対策としてレインカバーも使うようにするとよいでしょう。

梅雨時期におすすめの保管方法とメンテナンス

梅雨時期のギターの保管には湿度管理で環境を整えることが前提となりますが、保管方法とメンテナンスも重要な要素です。ギターの保管にはスタンドを使用して立てかけておくという方も多いでしょう。しかしこの保管方法は、ネック反り対策の観点からはあまりおすすめできません。湿気の影響を受けやすい梅雨シーズンのギターの保管方法は吊るすのがベストといえるでしょう。

吊るして保管することでギターの自重で下に引っ張られるというのがその理由で、ネック反りになる可能性がぐんと下がります。また、ネック反りのリスクを減らす対策として、弦を緩めておくことも有効な方法です。ネックには常に数十kgの負荷がかかっているので、弾かない時に緩めておけばその分負荷を減らすことができます。ただし、頻繁に締めたり緩めたりしすぎると弦が切れやすくなるので注意が必要です。また、メーカーによっては弦の張力に対応できるように長時間ネックに負荷をかけて製造しているケースもあります。

そして環境や保管方法を整えていたとしても、ギター本体のケアは定期的に行うようにしましょう。木でできた部分は保湿と洗浄が同時にできるレモンオイルでケアするとよいでしょう。レモンオイルはオレンジオイルよりも保湿能力は劣りますが洗浄能力は高く、梅雨シーズンにおすすめです。錆びやすい弦や金属パーツもクロスでこまめに拭き取り、弦についてはスプレーやオイルでケアするのもおすすめです。

まとめ

梅雨シーズンは湿度が高く、木と金属を使用しているギターの保管やお手入れには注意が必要な季節です。せっかくコンディションよく調整されたギターが湿気のせいで台無しになってしまわないように、充分な対策をしましょう。ここで紹介した方法はどれも無理なく取り入れられるものなので、大切なギターのためにぜひ実践してみてください。