レスポールの種類は?買取相場はどのくらい?
ギターが好きな人で、レスポールの名前を知らない人はいないと言われており、日本で人気のあるバンドがレスポールに関する歌をうたうなど世界的にも知られています。
数多くあるギターブランドの中でも世界で有名なギタリストが使用しているため、それに影響されて購入する人が多くいます。
レスポールとはどのようなものか
レスポールと言えばギターですが、元々がブランドの名前ではなくかつてアメリカで活躍したギタリストのことです。1952年にレスポールモデルというギターを発売したアメリカのギブソンという会社のみ、レスポールという名称を使用できます。そのため、同じモデルのギターを他社が発売しても決してレスポールとは名付けられないのです。
このモデルで奏でられる音は、一般的に太くあたたかいと表現されます。エレキギターに欠かすことのできないマイクの部分が、他のものに比べると大きく作られており、その分だけ太い音が出せるという仕組みになっているのです。
デザイン面では、表面のネック部分が削り取られているのが特徴であり全体的に丸みを帯びた形となっています。また、ネックとボディをつなぐ役目を果たしているのが、接着剤です。他のギターでは、金属プレートが使われるなどしっかりと固定されているものが多いため、接着剤と聞いて意外に感じる人が多いです。しかし、金属を使用せず接着剤で木材同士をつなげているためその相互作用により太く力強い音色を出せているのです。
ギターが好きな人の中には、フェンダー社が販売しているストラトキャスターと区別がつかないという人も少なくありません。確かに一見すると似ていると感じる人もいるかもしれませんが、レスポールには明確な特徴があるのです。
レスポールの種類にはどのようなものがある?
このモデルには様々な種類があります。まず挙げられるのは、スタンダードです。これが最も基本的なタイプであり、世界的に見ても一番使用されているとさえ言われています。その見た目から、ゴールドトップとも呼ばれており多くのファンに愛されています。ファンの間では、このタイプ以外認めないという人もいるなど、根強いファンがついているのです。
次に紹介するのは、カスタムです。カスタムという名の通り、王道モデルからは少しかけ離れており高級感溢れるタイプとなっています。塗装には黒が全体的に使用されているためブラックビューティーという異名を持っているのですが、クールな大人っぽさを感じさせる見た目で人気です。
ジュニアも人気のタイプです。その名の通り他タイプに比べて値段も低く設定されているため、入門用として主に初心者に利用されています。安いと言っても、音色には太さが保たれているため初心者以外でも使用している人は多いです。
最後に紹介するのは、スタジオです。他のタイプと比較すると、装飾は排除されていますが弾き心地は抜群だと言われています。こちらも値段が安くなっているため、ジュニアとどう違うのか、と言われることが多々ありますが構造やピックアップなどに違いが見られるため、店舗などで注意深く見ることが大切です。
それぞれのタイプに特徴があるため、購入を考えている人は違いを把握する必要があります。
個人売買や買取店におけるレスポールの買取相場
世界的に見ても人気のあるレスポールですが、上述の通り様々な種類や特徴があります。個人売買では、その買取相場はおおよそ10万円から28万円となっています。同じギターブランドであっても、例えばGibson USA Les Paul 2011 traditionalは、およそ13万円でGibson Les Paul Custom 2003は、およそ27万円と10万円以上もの開きがあります。このように個人売買では、モデルや種類によって相場は異なっているのです。
その一方で、買取店での相場はどうなっているでしょうか。こちらも、個人売買と大きく変わりませんが安いもので1万円で買取されてしまうケースがあります。個人売買と同じように種類によって違うため一概には言えませんが、売却を検討している人は事前にホームページなどでどれくらいの値が付きそうか、確認するようにしましょう。
売却に際しては、新品同様の状態で店舗に持参することが必要です。なぜなら、使い古されたボロボロのギターを買い取ったとしても店側はそれを誰も買ってくれないと判断します。そのため、誰も買わないものを買い取っても仕方がないという理念の基で運営しているため場合によっては買取不可の可能性もあります。新品同様にするには、キッチリとケースに入れて保管し、手入れを忘れないことです。
レスポールと一口に言っても、その種類は様々にあります。決して安いものではないため、購入する場合はそれぞれの特徴を把握するようにしましょう。また、買取を検討している人も種類によっては予想以上の値段がつくこともありますので、できるだけ綺麗な状態で売却することが求められるのです。