ちょっと待った!誤ったギターのメンテナンスで買取価格を下げるかも…
愛用してきたギターを手放すとき、間違ったメンテナンスで買取価格が下がる恐れがあります。やりがちなメンテナンスが違ったという落とし穴にはまらないためにも、適切な方法を知ることは大切です。この記事では、ギターの誤ったメンテナンスをご紹介します。さらに、適切なメンテナンスの方法も一緒に解説しているので参考にしてみてください。
ついやりがち?買取価格を下げるギターのメンテナンス
よかれと思ってしていたギターのメンテナンスが、間違ったやり方である場合があります。せっかくメンテナンスをしても、誤ったメンテナンスにより買取価格を下げるかもしれません。以下では、やりがちな間違ったギターのメンテナンスをご紹介します。
ウェットティッシュやペーパータオルで拭く
アルコールを含んだウェットティッシュで拭くのは控えます。アルコールの成分によって、ギターの塗装が剥がれ落ちてしまう可能性があるためです。また、ペーパータオルやティッシュでギターについた汚れや埃を拭き取るのもNGです。意外とペーパータオルやティッシュは目が粗いので、細かな傷がつく可能性があります。買取価格を下げかねないため、ギターの拭き掃除をするときはコットンなどの柔らかい素材で拭き取りましょう。
反ったネックを自分で調整する
買取価格を上げるために、反ってしまったネックを自分で調整することもあるでしょう。しかし、自分ですることで無理に調整してネックが折れる原因になるかもしれません。ネックの折れたギターは、買取価格が大幅に下がってしまったり買取してもらえなかったりする場合があるので、自分で調整をするのは控えましょう。
自分で配線を直す
ノイズをなくすのに、自分で配線を直すのもよくありません。さらに状況が悪化する場合があり、査定に響く可能性があります。また、配線を直すときに使用するスプレーなどがギターのボディに付着して、塗装が剥がれたり傷がついたりするかもしれません。そのため、自分で配線を直すのは控えて、修理をする専門スタッフのいる買取業者に依頼するのが無難です。
売れにくくなってしまうそのほかの原因
上記で紹介した買取価格を下げるギターのメンテナンスのほかに、売れにくくなる理由があります。たとえば、メーカーやモデル名の不明のギターや購入時の金額が安価なギターなどです。メーカー不明や新品での購入金額が安いギターは、高額買取の期待ができません。
人気モデルやヴィンテージもののギターであれば、高値が期待できるでしょう。また、ギターの損傷がひどく、修理が不可能なものや大幅に修理コストがかかるギターについても売れにくい原因です。とくに修理・改造歴のあるギターは買取すらできない可能性があります。
買取価格がプラスされる可能性がある
すべての修理・改造歴のあるギターが買取できない、買取価格が下がるわけではありません。なかには、修理・改造したことでプラスの買取査定になるギターもあります。プラスの価格が期待できるギターは、パーツ交換をしてもオリジナルのパーツが残っている、消耗部分のみ交換をしたなどです。元の部品が手元にあることで、買取査定に影響されないことが多いので、オリジナルのパーツは捨てずに残しておきましょう。
買取前に適切なメンテナンスをしよう
買取に依頼する前に適切なメンテナンスを心がけることが大切です。日頃からできるギターのメンテナンスをご紹介します。
コットンやギタークロスで丁寧に拭く
ギターを使ったあとは、ギタークロスやコットンで優しくボディを掃除しましょう。微々たる汗でもギターを傷つけてしまう場合があるため、定期的な掃除が望ましいです。ギタークロスはギター専用のもので、マイクロファイバーのクロスが人気を集めています。使用したギタークロスはほかの洗濯物と一緒の洗濯が可能ですが、種類によっては繊維がダメになるクロスもあります。気になる場合は、ギタークロスを手洗いで洗濯するのがよいでしょう。
弦の交換
弦のないギターだと、査定時に試演できません。買取業者は試演から音に問題はないか、ネックの反りは正常であるかなどの確認をします。そうしたチェックができなければ、買取価格は当然安くなってしまうため、弦は新しいものを張っておくことが大切です。弦の張り替えが不安な人は、新しい弦を用意して修理をする買取業者へ見積もりを依頼するのがおすすめです。
保管場所にも気をつける
ギターは乾燥や湿度に弱く、そうした場所に保管していると、ネックが反ったりギターが折れたりする恐れがあります。ギターの適性湿度の40~60%をキープできるように、加湿器を使用するなどの対策をとりましょう。
まとめ
昨今のお家時間により、ギターを始める人が増えています。そのため、思わぬ価格で買取が成立する可能性が高いです。しかし、誤ったメンテナンスでギターを保管していた場合、ギターに大きなダメージを与えてしまい、安い査定額を叩き出されるかもしれません。少しでも高く買取ってもらうためにも、適切なメンテナンスを行うことが重要です。自分でできる範囲のメンテナンスをして、それ以上の修理は専門の業者に依頼して、買取価格を上げていきましょう。