アコースティックギターの人気メーカーとは?おすすめの種類をご紹介
「アコギを始めたいけど、どこの製品を買えばいいかわからない」と思っているのなら、人気メーカーのアコースティックギターをおすすめします。理由は使わなくなっても、それなりの買取価格が期待できるからです。こちらでは、アコースティックギターの人気メーカーについて解説します。
アコースティックギターの人気メーカー
以下は数あるアコギのメーカーの中でも、ことさらに人気の高いメーカー6社です。いずれもプロをも満足させる、高いクオリティのモデルを販売しています。
■マーチン(Martin)
200年近い歴史を持つ、老舗メーカーです。高額な「スタンダード」シリーズだけでなく、近年はアメリカ以外で製造されたものやボディに合板を用いたものなど、初心者でも手を出しやすいモデルもラインナップしています。
■ギブソン(Gibson)
エレキギターが世界中で愛されていますが「J-45」などのアコギでも名門。ヴィンテージとされるモデルには、ことさら高値がついています。安価なものはアメリカ以外で生産され、現在は「エピフォン(Epiphone)」ブランドで販売されています。
■テイラー(Taylor)
1974年創業の比較的新しいメーカーですが、現在では全米でトップシェアを占めています。高フレットを押さえやすくしたカッタウェイモデルやエレアコに定評があるメーカーです。
■ヤイリ(K.Yairi)
日本国内最高峰のアコギメーカーで、ハンドメイドによる品質の高さで知られています。マーチンと比べると安価に手に入れられることから、海外のプロからも高く評価されているのが特徴です。
■モーリス(MORRIS)
1970年代、日本のフォークブームを支えたアコギメーカーです。現在は高額なモデルを中心に製造しています。
■Takamine(タカミネ)
エレアコに定評ある岐阜県のメーカーは、アコギを含めて幅広いラインナップを誇ります。現在の安価なモデルは中国製です。
■ヤマハ(YAMAHA)
世界唯一の総合楽器メーカーが手がけるアコギは、どれを選んでも外れがないといわれるほどです。優れたコストパフォーマンスで、世界中から支持を集めています。
おすすめのアコースティックギターとは
初心者のアコギ選びで重要なのは、どんな目的で使うかをはっきりさせることです。一見同じようでも、目的別にさまざまなモデルがあるのがアコギ。「ライブで使いたい」などと伝えれば、楽器店の店員さんがピッタリのものを見つけてくれるでしょう。また、好きなギタリストがいるならば、メーカーやデザインをおそろいにするのもおすすめ。ギターに愛着がわきますから、上達も早くなるはずです。
一方でおすすめできないのは初心者向けと銘打たれた、安価すぎるものです。10万円前後のものを購入しておけば、上達しても不満なく使い続けることができますし、もったいないという感情が働き練習するようになるもの。もし手放す場合でも、買取店にそれなりの価格で買い取ってもらえるでしょう。
アコースティックギターの選び方
細部を見ていくと、さまざまな違いがあるのがアコギです。ここではザックリといくつかのタイプにわけ、どんな音楽に向いているかなどを見ていきましょう。
■ボディのタイプで選ぶ
「ドレッドノート」は、ボディ中央のくびれが小さいタイプ。豊かな音が鳴るのが特徴で、ロック系と相性がよいでしょう。くびれが大きなタイプは「ダブルオー」「オーディトリアム」などと呼ばれています。繊細な音がなるのが特徴で、フォーク系と相性がよいでしょう。
■音の出し方で選ぶ
アコースティックギターは本来、それ1本で完結する楽器です。しかし大きな会場で演奏する場合、生音だけでは音が届き切りません。そこで開発されたのが、弦の響きを拾って電気信号に変える「ピックアップ」搭載の「エレアコ」と呼ばれるタイプ。アンプに接続するための「ジャック」も付いています。
エレアコ専門ブランド「オベーション(Ovation)」は独特のサウンドホールや強化プラスティック製ボディなど、個性的な音と外観で知られています。また生音を響かせないことを目的に開発されたのが「サイレントギター」、アンプだけでなくヘッドフォンを直接させるところが特徴です。
■使われている木材で選ぶ
ボディに用いられる木材は、大きく単板と合板に分けられます。高額なモデルに用いられる単板=一枚板は、豊かな音が鳴りますが、メンテナンスをおこたると、ひび割れやゆがみが起こりやすいというデメリットもあります。安価なモデルに用いられるのは、薄い板を貼り合わせた合板です。頑丈という特徴がありますから、少々雑な扱いをしても安心感があります。
アコースティックギターに限らず、楽器を買うときは買取価格を頭に入れつつモノを選ぶのが大切です。理由は一見高額でも、買取価格との相殺でそれほどでもなくなるケースは多いから。ギターなどの耐久消費材は、ことさらその傾向は強いでしょう。したがっておすすめは人気メーカーのものを選ぶこと、安価すぎるものを選ばないことです。