買取の際に必要なものってどんな物?未成年の場合は?
ギターなどの買取依頼をするとき依頼者が未成年の場合があると思います。そんなとき両親等の同意書は絶対必要な書類なのか、必要だとすればどのような根拠に基づくのか知っておいたほうが良いでしょう。依頼者および買取業者の両者にとってトラブルを未然に防止するために重要なことです。
未成年が買取依頼をする際の法的な意味とは
選挙権をもつ未成年もいますし、免許を取ることだって可能です。なので、自分が所有するギターを売ることだって誰の同意も必要とするはずがないと考えがちです。
しかし、契約などを未成年が単独で結ぶと取り消すことができると、民法に定められています。ただ借金を免除してもらうといったケースでは未成年に不利益ではないので単独で行えます。
ではギターを自分のものとはいえ勝手に売るとどうなるか考えてみましょう。保護者の同意がない売却は無効に決っていると結論する方もいるはずです。しかし売却自体は何の問題はなく、買取業者が保護者の同意なく未成年から買い取ることは違法でも何でもありません。後になって取り消されるおそれがあるだけです。
こう聞くと、わざわざ業者が保護者の同意を求める面倒が不思議に思えます。取り消されなければ良いですし、仮に取り消されてもギターとお金をそれぞれ返却すれば済みます。ところが未成年は法律上まだ未熟とみなされ、お金を別の趣味に浪費しているときはその分は返さなくて良いと定められています。業者は買い取ったものを返却してもです。
これだとずいぶん不公平ですから、取り消されることがないよう業者は保護者の同意書を求めるわけです。アルバイトで購入したギターでも未成年の場合は、面倒でも同意書を提出してスムーズな買取をお願いしましょう。
ギターの買取依頼をするとき必要なもの
ギターなどの中古品を買い取ってもらう際に運転免許証や学生証といった身分証明書の提示を求められることがあります。あれは古物営業法に定められた行為で、古物を買い受けるときは相手の住所・氏名・年齢・職業を確認するか、これらを記載した文書の提示その他これに準じる方法をとるよう決まっています。
一度誰かの手に渡った商品は、買取依頼者が本当の所有者なのか分かりませんし、事情によっては盗品のおそれも生じます。その際に依頼者の身元を明確にしておけばトラブルの際に問い合わせがスムーズですし、いち早く問題解決へとつながるでしょう。
ただし、DVDや書籍などを除き1万円未満ならば身分証明書の提示は法律上不要です。ですから1万円未満で売買するときギターは例外に該当しますが、念のため提示を求められるのが一般的でしょう。提示だけでよい業者もあれば、コピーをとって書類として残す業者もありさまざまなので、感情的になることなく業者の規定に従うのが賢明です。
これに加えて未成年であれば、保護者の同意書が別途欠かせません。たとえば、店頭へ行く暇がない親のギターを未成年の子に売却してきてくれと依頼したならば、厳密にいえば委任状が必要です。友人のギターでも同様です。ただ自分の所有物として依頼すれば、そこまで厳密に求めないのが現状でしょう。買取依頼の際に必要なものは通常これだけで十分です。
買取業者の選び方やギターを高く売るコツ
どうせ買取を依頼するなら高く買ってもらったほうが良いに決まっています。とはいえ世の中にはリサイクルショップはたくさんあり選ぶのが難しいのが現状です。
そんなとき依頼者の都合をまず優先してみましょう。それには自身の計画を練る必要があります。店頭に持ち込む時間はあるか、近くにリサイクルショップはあるか、店の評判はどうかなど総合的に判断し精査します。
店頭に持ち込む時間がある方は時間の都合がつけやすく現金化も早いので高価買取の店を重点に探します。一方店頭へ行く時間がない方は宅配または出張可能な店を積極的に探しましょう。このように自身の都合を考慮すればどの店を選べば良いか自ずと決まります。
売却したいギターがビンテージ品だったり、有名ブランドならばやはり楽器専門の買取業者が最適です。一般のリサイクルショップでは楽器の希少価値に対する評価が高くなく、どれもだいたい同じ価格になりがちです。一方楽器専門店ならば希少価値を正しく評価してくれて、納得できる買取価格に近づけるでしょう。
楽器専門店の中にも出張または宅配依頼できるところがあります。また複数の業者に見積を依頼するのも高価買取の有効な手段です。一社ではギターの客観的評価が分かりにくいですし、有名ブランドでもない古いギターが思わぬ高値で買い取ってもらえる可能性があります。じっくり業者を見極める時間も重要でしょう。
古くなったもの、使わなくなったギターの買取を依頼する場合には、身分証明書のほか未成年なら保護者の同意書、他人のものなら委任状が必要です。トラブルに巻き込まれないため依頼する際は面倒でもしっかり準備しておきましょう。その上で業者を見極める目が大切です。