アコースティックギターのNG保管方法とは?
繊細な楽器の保管方法が適当ではいけません。そのため、初心者の場合は良かれと思って保管した方法が間違えていたり、少しぶつかってしまっただけで傷や穴ができてしまうことがあります。頻繁に演奏しない人は、保管するだけで大変に思ってしまうことがあるでしょう。できる限り良い状態のまま保管するためのポイントを紹介します。
アコースティックギターの保管が適切でないとどうなるのか
室内に保管することだけが正しい保管方法ではありません。良い状態を保てるようにするためにも、決められた保管方法を守るようにしましょう。
アコースティックギターが劣化してしまう可能性がある
正しい方法で保管しないと劣化してしまう可能性があります。そのため、自己流で楽器を保管している人は、良い状態で保管できていない可能性があるので、今すぐやめるようにしましょう。
アコースティックギターを適当に保管している人は要注意
壁に立てかけたり、床に寝かせて保管している人がいますが、劣化を招いてしまうので避けるようにしましょう。まず、壁に立てかける方法ですが、簡単に床に倒れてしまう可能性があります。
傷が付く恐れもあり、最悪の場合はネックが折れてしまうことがあります。地震にも弱いので、こちらの方法は適切ではありません。
次に、床に寝かせて保管する方法ですが、ギターを足で蹴ってしまう可能性があります。ネックにも負担がかかるので、劣化を招いてしまいます。こちらの方法も適切ではありません。
アコースティックギターを保管するときに守るルール
まず、ケースのグリップを上にして立てます。次に、弦は軽く緩めておきます。そして、アームは取り外しておきます。最後に、保管前に必ず手入れをします。きちんと決められた方法で保管しましょう。
アコースティックギターの保管に適した環境とは
まず、アコースティックギターを保管するのに最適な温度と湿度があります。温度は20~25℃、湿度は45~55%です。空調設備が整った部屋で保管できるのがベストでしょう。
次に、直射日光を避けた場所で保管します。そして、夏場は高温多湿に注意します。最後に、冬場は乾燥対策を万全にします。
特に初心者がやってしまいがちなNG保管方法とは
良かれと思ってやったことが逆効果になることがあります。初心者は十分気を付けましょう。
弦を外してアコースティックギターを保管する
アコースティックギターの弦には強い力が加わっているので、そのままにしておくと良くないと思い、弦を外してアコースティックギターを保管する人がいます。弦を外してしまうと、ギターは変形してしまうので、このような保管方法は正しくありません。
乾燥剤を入れる
アコースティックギターに湿度は大敵ですが、乾燥剤を入れてしまうと、木材が収縮してボディにひび割れが起きてしまうかもしれません。湿気を取り除いて乾燥させる乾燥剤ではなく、湿度調整剤を使用してみましょう。
アコースティックギターを触らない
アコースティックギターを触らないと、音の変化や楽器の調子が分からなくなります。アコースティックギターを弾かないと外見の劣化は防げますが、望んでいた音が出なくなる可能性があるので積極的に演奏しましょう。
弾かないときも要注意!
アコースティックギターを弾かないときも取り組むことがあります。アコースティックギターは繊細な楽器なのです。
アコースティックギターの湿度や温度の変化は最小限にする
理想は、アコースティックギターをいつも同じような状態で保管できることです。トランクルームがあれば、1年中そこに保管しておくのが良いでしょう。湿度や温度の変化を最小限にして、直射日光やエアコンのそばで保管するのも避けるようにします。
弾かないときはケースに収納する
少し衝撃が加わるだけでも割れてしまうことがあります。不注意による破損を防ぐためにも、埃が付くことを防ぐようにしましょう。
長期間弾かないときは弦を緩める
高頻度でアコースティックギターを演奏しない人は弦を緩めておきましょう。弦に引っ張られてブリッジが浮いてしまうと、専門業者に修理を依頼しないと修復できません。糸巻を1回転させるだけで十分です。面倒と思わずに取り組みましょう。
思い切って売ってしまうのも手
楽器買取専門店を、最近ではよく見かけます。買取してもらうときは、いくつかの業者を比較してみると良いでしょう。
できるだけ綺麗な状態で買い取ってもらう
アコースティックギターを弾く機会がない人は、思い切って売ってしまうのも手です。この際、できるだけ綺麗な状態で手放すほうが良いので、傷を付けないようにして、外観の手入れを行うようにしましょう。
まとめ
アコースティックギターの保管に適した温度や湿度があること、長期間弾かないときは弦を緩めたりするなどの、いくつかのルールがあります。アコースティックギターを頻繁に弾くわけではない人は、買い取ってもらう方法も検討してみましょう。
アコースティックギターを保管するだけで費用と場所がかかるのであれば、できる限り良い状態のアコースティックギターを買い取ってもらったほうが良いです。現在は楽器買取専門店もあるので、気になる業者があれば問い合わせてみてください。