ギターの保証書は買取に必須?紛失した場合はどうなるの?
新品のギターを購入するとほとんどの場合、保証書がついています。ギター売却を考えている人の中には、保証書を紛失して不安になっている人もいるかもしれません。保証書がないと売れないのか?保証書がないと査定額はどうなるのか?このページでは、そんな疑問に答えています。保証書の役割を知り、理解を充分に深めてください。
ギターの保証書が持つ役割
ギターブランドによる保証書の役割は「期間内での修理を無償で対応すること」です。つまり、ギターが何らかの理由で故障した場合でも、定められた期間内であれば無料で修理してもらえるということです。
故障したギターと期間内の保証書を購入店舗に持参すれば、ちゃんとその店舗で買ったこと、保証期間内であることを証明でき、無料で修理してもらえるギターだと示せます。保証書による無料修理は、購入者にとって非常にありがたいサービスだといえるでしょう。
しかし、保証書があっても修理が有償になるケースもあるので、注意が必要です。詳しく説明していきましょう。
初期不良の故障が対象となっている
保証書による修理は、初期不良や正しく使用していたにもかかわらず故障してしまった場合のみ適用されます。
たとえば、買ったばかりの新品なのに電気系統などの原因で音が出ないといった故障は、購入者の過失ではないといえます。保証の対象から外れないよう、購入したギターは大切に使ってください。
期間内でも修理にお金がいる場合とは?
保証期間内であるにもかかわらず修理が有償になるケースは、以下のようなものがあります。
消耗パーツの交換、購入者が故意的あるいは不注意でギターを壊した場合、ほかの店舗で改造したギターが故障した場合などです。使用していくうちに、ギターのパーツが消耗してしまうことは仕方がないこと。消耗したときは、きちんと新品のパーツを購入しましょう。
保証書の有無で査定額が変わる?
結論から申し上げましょう。保証書があると、ギターの査定額はアップします。ただし、大幅に上がるわけではありません。店舗やサービスによってそれぞれですが、多少高額になるというところが多いです。
一方、保証書を紛失してしまった場合はどうなるのかというと、保証書がなくともきちんと買い取ってもらえますので安心してください。では、保証書つきであればなぜ買取価格がアップするのか、それには以下の理由があります。
買取査定の手間を省ける
保証書によって、ギターの型番やいつ購入したかを把握できるため、正確な査定が可能になり、査定も短時間ですむようになります。保証書がついていることは、買取側にとってもメリットが大きいといえるでしょう。
ヴィンテージギターの信頼を高められる
保証書がついていることで、ギターへの信頼度を向上させられます。ヴィンテージギターは中古ギターである可能性が高いので、新品の楽器店の保証書がついていることはめったにないと考えてよいでしょう。
しかし、ほか店で中古の保証書をもらっているケースもあり、査定時にはそのようなほかの楽器店の査定も参考になるため、保証書がついていることで高価買取につながるのです。
保証書が発行されるかはメーカーによって異なる
ギターを購入した際、保証書が必ずついてくるとは限りません。保証書が発行されるかは、実はメーカーによって異なるのです。代理店の商品やオリジナルブランドに関しては、発行していないメーカーもあります。保証書がないメーカーでも、会社のシステムで納品書、シリアル番号、購入年月日の管理を行っており、アフターサービスをきちんと受けられる体制が整っているので安心してよいでしょう。
また、それぞれのブランドに異なる保証書がついている場合もあります。保証期間は1年のものもあれば3年のものもあり、まちまちです。もし保証書がついていないときは、購入した店舗でちゃんと保証してもらえるのか確認してみましょう。
なお、保証書を紛失した場合は、再発行できるかどうかもメーカーによって対応が変わりますので、しっかり確認してみることをおすすめします。
保証書のほかに付属品があればなるべく保管しておこう
保証書に加え、ほかの付属品についても普段からしっかり保管しておくことを心掛けましょう。ケースやピックアップ、取扱説明書といった付属品もすべてそろえて査定に出すと、査定額がアップするからです。
付属品がない場合でも買い取ってもらえる可能性は高いですが、やはり付属品がない分、査定額がダウンしてしまうことは避けられません。ギターを保管する際には保証書を含め、ほかの付属品もいっしょに保管しておく習慣をつけておくとよいでしょう。
まとめ
ギターの購入者にとって、保証書は「期間内であれば故障したギターを無償で修理してもらえる」ことを示せる大切な証券です。ギター買取の際には保証書がなくても買い取ってもらえますが、保証書があることで買取価格は多少高くなります。保証書については、発行しないメーカーもあるので必ずついてくるとは限りません。ギターを購入したら、保証書の有無をしっかり確認しましょう。保証書に加え、ほかの付属品もあればまとめて査定に出すのもおすすめ。すべてそろっていることで、高価買取が期待できます。